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当研究室について /
About Our Lab

細胞生物学研究室は、2026年7月からスタートした研究室です。

多細胞系の機能や応答は非常に複雑かつ多様ですが、そのどれもが細分化すれば、1つ1つの細胞の動態の変化が反映された結果生じます。そのため、「細胞の振る舞いの変化」を細胞生物学的に理解することが多細胞組織、ひいては複合的な生命現象の理解に繋がります。
その理解のためには、細胞生物学のバックグラウンドから「化学シグナル」と「物理シグナル」の相互変換による細胞動態の変化を単一細胞から多細胞組織まで幅広いスケールで研究することが重要であると考えています。その中でも組織の形成過程は、個々の細胞の「細胞間相互作用」、「細胞の変形」、「細胞の運動」の3つの要素によって駆動されます。この3要素すべてにおいて、アクチン細胞骨格やミオシン収縮をはじめとする細胞骨格の制御が密接に関係しており、これらを細胞生物学的に理解し、細胞から組織へと階層性を持った研究を展開することが必要となります。当研究室では、「個々の細胞が外的環境に対してどのように応答して自身の動態を変化させ、組織の秩序を維持しているか」を、化学・物理シグナル双方の視点から明らかにすることを目指しています。培養細胞を用いた詳細な分子機能解析に加えて、ゼブラフィッシュをモデルとしたin vivo組織解析を双方向に用いることで、この問いに迫りたいと考えています。

研究テーマ / Research Interests

1. 細胞間の「力」を介した
コミュニケーションによる
組織不均質性の制御機構
近年、これまで均質と考えられてきた細胞集団が実際は不均質であることが分かっていますが、質の異なる細胞同士がどのように互いの違いを認識し組織の恒常性を維持しているかはほとんど理解が進んでいません。細胞は、互いの違いをいかにして認識し、質の異なる細胞に対する応答を決定しているのでしょうか?細胞のシグナルのばらつきは、細胞間の相互作用の強さを変化させます。そこで、多様な物理・化学的シグナルの定量比較と操作により、組織が異質細胞への応答を決定し異質性を制御するメカニズムの解明を目指しています。培養細胞とゼブラフィッシュをモデルとし、異質性が生み出す組織の多様性とその意義に迫ります。
2. 外環境の感知を介した
細胞遊走様式の決定機構
がん細胞を始めとした細胞は、基質の硬さやシグナル強度の違いといった様々な細胞外環境の違いを認識し、それに適した遊走方法をへと切り替え、目指す方向を決定します。細胞はどのようにして外環境のわずかな違いを感知し、自身の性質や極性を変化させているのでしょうか?これを明らかにするため、細胞間張力や細胞間接着といった細胞間相互作用や、細胞間のシグナルの違いに着目しています。分子化学的なシグナルの差異に加えて、細胞間・組織間の物理的な性質の違いを定量解析することで、細胞が外環境の変化に適応し自身の振る舞いを変化させるメカニズムの特定を目指しています。
3. カルシウムイオンによる
多様なアクチン細胞骨格動態の
制御メカニズム
細胞の運動や形態変化、細胞間相互作用を制御ためには、アクチン細胞骨格の重合・脱重合・ミオシンの収縮といった応答を適切な場所・タイミングで制御する必要があります。細胞内へのカルシウムイオンの流入は、これらの異なるアクチン動態制御それぞれに関与することが知られています。それでは、どのようにして同じ「カルシウムイオンの流入」が、下流で多種多様なアクチン細胞骨格の動態を決定しているのでしょうか?
この疑問に対し、カルシウムイオン流入の場所やパターンといった動態の解析からアプローチすることで、カルシウムイオンというシグナルが多様な細胞の振る舞いを決定するメカニズムを解明しようとしています。

メンバー / Members

青木 佳南 Kana AOKI (准教授)

NEWS

  • 教員着任
    2026年7月1日付で九州大学理学研究院生物科学部門に着任しました。

連絡先・アクセス

アクセス / Access

九州大学理学研究院生物科学部門 細胞生物学研究室
(大学院システム生命科学府 個体細胞動態学研究室)
〒819-0395
福岡県福岡市西区元岡744 W1-C-901
九州大学理学研究院生物科学部門 細胞生物学研究室

連絡先 / Contact

細胞生物学研究室 青木 佳南
E-mail: aoki.kana.566◎m.kyushu-u.ac.jp
(◎を@に変えて送信してください)
TEL: 092-802-4301